Yahoo!ニュースで話題になった、京都大学卒で外資系投資銀行バークレイズに10年勤務し、年収2000万円以上を稼いでいた岡本詩菜さん。
彼女が「こんなしんどい仕事を続けるのはもう無理」と退職を決意するほどの激務とは一体何だったのでしょうか。
朝4時出社、トイレで仮眠、徒歩10分圏内に強制移住…外資系投資銀行の過酷な現実を、わかりやすく解説します。
岡本詩菜さんのプロフィール

基本情報
- 名前: 岡本詩菜(おかもと しいな)
- 出身地: 埼玉県
- 学歴: 豊島岡女子学園中学校・高等学校 → 京都大学工学部建築学科卒業
- 前職: バークレイズ証券株式会社(約10年勤務)
- 現職: プロポーカープレイヤー
- 主な実績: WSOP(ワールドシリーズオブポーカー)レディース部門2連覇(2024年、2025年)
- 生涯獲得賞金総額: 約1億6000万円(2025年時点)
岡本詩菜さんは、偏差値70の超名門校から京都大学に進学し、新卒で外資系大手投資銀行バークレイズに入社した超エリート。
年収2000万円以上という高年収を得ながらも、その激務に耐えきれず退職し、プロポーカープレイヤーに転身。
現在は世界女王として活躍する、異色のキャリアを歩んでいます。

京大卒で外資系銀行員からポーカー世界女王という、まるでドラマのような経歴ですよね。



でも、その裏には年収2000万円でも耐えられないほどの過酷な日々があったんです。
岡本詩菜の勤めたバークレイズ証券とは?どんな会社なのか


バークレイズは世界トップクラスの外資系投資銀行
バークレイズ証券株式会社は、イギリス・ロンドンに本社を置く国際的な金融機関「バークレイズ」の日本法人です。
創業は1690年と、なんと300年以上の歴史を持つ老舗金融機関で、世界39カ国に拠点を展開しています。
バークレイズ証券の主な特徴
- 本社所在地: 東京都港区六本木ヒルズ森タワー31階
- 主な事業内容: 投資銀行業務、市場業務(債券・株式・為替トレーディング)、資産運用
- 平均年収: 約1,453万円(OpenWork調べ)
- 年収レンジ: 750万円~2,000万円超
- 取引先: 大手金融機関、上場企業、政府機関など
バークレイズ証券は、特に債券・為替ビジネスに強みを持ち、デリバティブやオルタナティブ商品の取り扱いで国内証券会社と差別化しています。
BtoB(企業間取引)をメインとする高度な金融ソリューションを提供する、まさにプロフェッショナル向けの金融機関です。



六本木ヒルズに本社を構え、世界39カ国で事業展開する超グローバル企業。



一般の銀行とは違い、企業や政府を相手にする「プロ中のプロ」が集まる場所なんですね。
岡本詩菜の年収2000万円超!バークレイズの高年収の実態


外資系投資銀行の年収は日本企業の常識を超える
岡本詩菜さんは、バークレイズ勤務時代に年収2000万円以上を稼いでいたことが報道されています。(文春オンライン)
これは日本の平均年収(約460万円)の約4倍以上。では、バークレイズの年収体系はどうなっているのでしょうか。
バークレイズ証券の年収データ(OpenWork)
年齢 | 平均年収 |
---|---|
30歳 | 約983万円 |
35歳 | 約1,036万円 |
40歳 | 約1,335万円 |
役職別の年収目安
- アナリスト(新卒1~3年目): 650万円~900万円
- アソシエイト: 1,000万円~1,200万円
- ヴァイスプレジデント(VP): 1,500万円~2,500万円
- ディレクター: 2,500万円~
- マネージングディレクター: 3,000万円~
さらに、バークレイズの給与体系の特徴として、ベース給(基本給)とボーナスの2本立てになっており、
業績が良い年はボーナスだけで1,000万円を超えることもあるそうです。



30歳で1,000万円近く稼げるなんて、夢のような話ですよね。



でも、その裏には想像を絶する激務が待っていたんです…。
岡本詩菜は朝4時出社!バークレイズの激務の実態


「会社から徒歩10分以内に住め」の指令
岡本詩菜さんが文春オンラインのインタビューで語った激務エピソードは、多くの人に衝撃を与えました。
岡本詩菜さんの証言:
「入社してすぐ、教育担当の先輩から『会社から徒歩10分以内のところに住め。土日も絶対に会社に来い』と言われました」
なぜ徒歩10分以内なのか?
激務の実態
- 出社時間: 新人は朝5時、岡本さんは朝4時に出社
- 退社時間: 深夜(投資銀行部門では終電逃しも日常)
- 休日出勤: 土日も会社に来るよう指示される
- 仮眠場所: トイレで仮眠することも
- 平均残業時間: 月41.5時間(OpenWork調べ)
岡本詩菜さんは、家から会社まで徒歩7分のマンションに住んでいたそうですが、それでも朝4時に起きて出社していたと語っています。
始発電車では間に合わないため、徒歩圏内に住むしかなかったのです。
外資系投資銀行の激務が「地獄」と呼ばれる理由
1. クライアント最優先の文化
投資銀行の仕事は、企業のM&A(合併・買収)案件や資金調達のサポートです。
クライアント企業の要望に応えるため、夜中でも休日でも対応するのが当たり前の世界。
2. 膨大な資料作成業務
投資銀行の仕事の大半は、プレゼン資料やレポートの作成です。
数百ページに及ぶ資料を、完璧な精度で仕上げることが求められます。
3. グローバル対応
海外の本社や支社とのやり取りが多く、時差の関係で深夜に会議が入ることも日常茶飯事。
4. 高いプレッシャー
扱う金額は数億円、数十億円単位。ミスが許されない緊張感の中で、常にプレッシャーと戦います。



年収2000万円と聞くと羨ましい気持ちになりますが、朝4時出社でトイレで仮眠って…体を壊してしまいそうですよね。



お金よりも健康が大切という岡本詩菜さんの判断は、本当に正しかったと思います。
なぜ岡本詩菜は年収2000万円を捨てたのか?


「こんなしんどい仕事を続けるのはもう無理」
岡本詩菜さんは、バークレイズで約10年働いた後、2022年に退職を決意します。
年収2000万円という高収入を捨ててまで、なぜ退職したのでしょうか。
退職を決意した理由
1. 心身の限界
平日は朝4時出社の激務、週末はポーカー大会に参加するダブルワーク生活を続けるうちに、体力的にも精神的にも限界を感じたそうです。
2. 本当にやりたいことへの挑戦
社会人になってから趣味で始めたポーカーで、国内大会で優勝するなど実績を積み重ねていた岡本さん。「このままでいいのか」という疑問が日に日に大きくなり、本当に好きなことに人生を賭けたいと思うようになったといいます。
退職後の快進撃
2022年にバークレイズを退職した岡本詩菜さんは、プロポーカープレイヤーとして世界に挑戦。
その結果…
岡本詩菜さんの快挙
- 2024年: WSOP(世界最大級のポーカー大会)レディース部門で日本人初優勝(賞金約2,500万円)
- 2025年: 同大会で2連覇達成(賞金約2,700万円)
- 生涯獲得賞金総額: 約1億6,000万円(2025年10月時点)



年収2000万円を捨てる決断って、普通はできないですよね。



でも岡本詩菜さんは、お金よりも「自分の人生をどう生きるか」を優先した。



その勇気ある決断が、世界女王という素晴らしい結果につながったんですね。
外資系投資銀行で働くメリット・デメリット


高年収だけじゃない!外資系投資銀行の魅力
バークレイズのような外資系投資銀行で働くことには、激務というデメリットだけでなく、多くのメリットもあります。
1. 圧倒的な高年収
- 20代で1,000万円超えも可能
- 30代で2,000万円超えも現実的
- ボーナスは業績次第で青天井
2. 世界トップレベルのスキルが身につく
- M&A、資金調達、デリバティブなど高度な金融知識
- 英語でのビジネススキル
- プレゼンテーション・資料作成能力
3. 圧倒的なキャリアアップ
- 投資銀行での経験は転職市場で高く評価される
- コンサル、スタートアップCFO、PEファンドなど転職先は多彩
- 起業する人も多数
4. 実力主義の評価制度
- 性別、年齢に関係なく実力で評価される
- 成果を出せば若くても高収入・昇進が可能
- 女性も活躍しやすい環境
1. 過酷な労働時間
- 朝早くから深夜まで勤務
- 休日出勤も当たり前
- プライベート時間がほとんどない
2. 高いプレッシャー
- クライアント対応のストレス
- ミスが許されない緊張感
- 成果が出せないと退職に追い込まれることも
3. ワークライフバランスの欠如
- 家族や友人との時間が取れない
- 趣味や自己啓発の時間もない
- 健康を害するリスク
4. 雇用の不安定性
- 外資系特有の「Up or Out」文化(昇進するか退職するか)
- 会社の業績悪化時にはリストラの可能性
- 長期的な雇用保証はない



高年収と引き換えに、人生の時間と健康を失うかもしれない…それが外資系投資銀行のリアルです。



岡本詩菜さんのように「自分は何のために働くのか」をしっかり考えることが大切ですね。
まとめ:岡本詩菜のバークレイズ時代が教えてくれること


Instagramより引用
年収2000万円でも幸せとは限らない
岡本詩菜さんのバークレイズ時代を振り返ると、お金だけでは人は幸せになれないという真実が浮かび上がってきます。
この記事のポイント
- バークレイズ証券は平均年収1,453万円の超高収入な外資系投資銀行
- 岡本詩菜さんは年収2000万円以上を稼いでいたが、朝4時出社の激務に耐えられず退職
- 外資系投資銀行の激務は「徒歩10分圏内に住む」「トイレで仮眠」が当たり前の過酷な環境
- 高年収の裏には、プライベートを犠牲にする働き方がある
- 岡本詩菜さんは退職後、プロポーカープレイヤーとして世界女王に輝き、獲得賞金1億6,000万円超え
岡本詩菜さんの選択は、「お金よりも自分の人生をどう生きるか」という問いへの一つの答えだったのではないでしょうか。
年収2000万円を捨てて好きなことに挑戦する勇気、そして世界女王になるまでの努力。
彼女のストーリーは、「自分の人生は自分で決める」ことの大切さを教えてくれます。
外資系投資銀行で働くことは、確かに高収入とキャリアアップの大きなチャンスです。
しかし、それが本当に自分の幸せにつながるのか、じっくり考えることも大切なのかもしれませんね。



岡本詩菜さんの人生を知って、「本当に大切なものは何か」を改めて考えさせられました。



高年収は魅力的ですが、自分の時間や健康、好きなことをする時間も同じくらい大切。



皆さんも、自分にとっての「幸せな働き方」を見つけてくださいね!

