2025年4月16日、85歳のデヴィ夫人(本名:デヴィ・スカルノ)が暴行容疑で書類送検されたことが報じられました。
事件の内容は、自身の事務所の女性従業員にシャンパングラスを投げつけたというもの。
デヴィ夫人は「投げつけていない」と容疑を否認しているものの、過去に似たような事件で実刑判決を受けた経歴があることから、大きな注目を集めています。
この記事では、デヴィ夫人が巻き起こした最近のシャンパングラス事件について詳しく解説します。
また、この事件は、1992年に起きた類似事件とどのように関連しているのか、そして法律的な視点からどのように解釈できるのかも分析していきますね。
デヴィ夫人のプロフィールと経歴
デヴィ・スカルノ氏は1940年2月6日生まれの85歳。
日本生まれでインドネシア国籍を持ち、元インドネシア大統領スカルノ氏の第3夫人として知られています。
現在は政治活動家・タレントとして活動しており、その鋭い発言と華やかな経歴で長年メディアに登場し続けています。
2025年2月には、自らが代表を務め犬猫愛護を掲げる政治団体「12(ワンニャン)平和党」から夏の参院選に出馬する意向を表明。
4月18日には衆院第1議員会館で開かれる動物愛護の勉強会に参加する予定でした。
デヴィ夫人のシャンパングラス障害事件の真相は?
2025年2月中旬の夜、東京都渋谷区の飲食店で、デヴィ夫人は自身が代表を務める芸能事務所の女性従業員に向けて、
シャンパングラスなどを投げつけたとして暴行容疑で書類送検されました。
書類送検は、事件に関連する捜査書類だけを検察官に送る手続きで、検察官が起訴するかどうかを決める。事件の性質をふまえて、証拠隠滅や逃亡のおそれがないなどと判断して逮捕しないケースは多い。
捜査関係者によると、女性にグラスは当たらず、けがはなかったとのことです。
しかし、止めに入った別のスタッフが全治1週間のケガをしたということですが、
デヴィ夫人は「投げつけていない」と容疑を否認しています。
当時、女性の送別会を計6人で開いていて、活動方針をめぐり女性と口論になったという。女性が渋谷署に相談していた。
dmenuニュース
現状の真相は、
- 2025年2月中旬、東京都渋谷区の飲食店で事件発生。
- デヴィ夫人が自身の芸能事務所の女性従業員にシャンパングラスを投げつけたとして暴行容疑で書類送検。
- 捜査によると、グラスは女性に当たらず、けがはなかった。
- しかし、止めに入った別のスタッフが全治1週間のけがを負った。
- デヴィ夫人は「投げつけていない」と容疑を否認。。
デヴィ夫人の過去にもあったシャンパングラス事件の実刑判決とは!

デヴィ夫人には、シャンパングラスを使った暴力事件の前科があります。
1992年1月2日、アメリカ合衆国コロラド州アスペンで、
フィリピンのセルヒオ・オスメニャ第4代大統領の孫娘であるミニー・オスメニャ氏の顔を
シャンパングラスで殴打し、37針を縫う大けがを負わせました。
この事件で傷害罪で逮捕・起訴され、禁固60日・罰金700ドルの実刑判決を受け、34日間刑務所に収監された経歴があります。
犯行の動機については、数ヶ月前にスペインで開催されたパーティでミニー氏が「フィリピンの副大統領になる意志がある」と発表し、それを聞いたデヴィ夫人が嘲笑したことで関係が悪化したと言われています。
のちにデヴィ夫人は「刑務所での生活は学生寮のようで楽しかった」と語っています。
自身の著書「デヴィ・スカルノ回想記」での主張
「デヴィ・スカルノ回想記」では、ミニー氏に侮辱されたためグラスを持って後を追ったとしながらも、
「後ろから押されたのかどうかよくわかないのだが、突然ミニーの頬のあたりにスーッと一筋赤い線ができ、
血が一滴したたり落ちた」と述べ、自分のグラスが当たったかどうかは定かではないと無実を主張しています。
デヴィ夫人のシャンパングラスの今回と過去の事件との類似点と相違点

類似点:
- シャンパングラスを使用した暴力行為であること
- 社交の場での出来事であること
- 口論がきっかけになっていること
- デヴィ夫人が否認していること
相違点:
- 1992年の事件では相手に重傷を負わせたが、今回はケガがなかった
- 前回は外国でのことだったが、今回は日本国内での出来事
- 前回は他人との関係だが、今回は自分の事務所の従業員という関係性
- 前回は即逮捕されたが、今回は書類送検という形
ということで、デヴィ夫人は、
感情が高ぶるとすぐ行動に出てしまい、その後、自分の行動を正当化したり、否定したりする傾向があるように思えますね。
傷害事件の法律専門家の見解

傷害事件の専門家の見解も調べて見ました。
暴行罪の専門弁護士によると、物理的な接触がなくても暴行罪は成立し得ます。
福岡青葉法律事務所の見解では「当てるつもりはなくても、ぶつかったら怪我をするようなものを投げる等の行為は、故意が認定される可能性が高い」とされています。
また、「人のことを殴ったり蹴ったりしたが、結果として傷害にまで至らなかったケースが暴行罪になる」という解説もあります。福岡法律事務所(身体に触れていなくても暴行罪になる?)
刑事法に詳しい弁護士によれば、書類送検は逮捕せずに済む手続きで「事件の性質をふまえて、証拠隠滅や逃亡のおそれがないなどと判断して逮捕しないケースは多い」とされています。
捜査関係者の話によれば、デヴィ夫人の事件の場合、「女性にグラスは当たらず、けがはなかった」ことが暴行罪としての送検理由となっています。傷害結果がなかったため、傷害罪ではなく暴行罪として扱われているのです。朝日新聞
デイライト法律事務所によると、暴行罪の判例では「他人の身体に対して物理力を行使する」ことが要件とされ、典型例として「殴る、蹴る、引っ張る、物を投げつける」などが挙げられています。
この解釈に基づけば、シャンパングラスを投げる行為は明確に暴行罪の構成要件を満たすと考えられます。
デヴィ夫人のシャンパングラス障害事件は、33年前の実刑判決から,今回の書類送検まで、類似性もあり注目を集めています。
85歳になっても変わらない情熱的な行動は、一部では評価されながらも、特に暴力に関わる行為は現代社会では厳しく批判される傾向にあります。
デヴィ夫人がこの事態をどう乗り越え、活動を続けていくのか、今後の展開に注目が集まりますね。
コメント