2025年6月、日本郵便に対して国土交通省が運送事業許可の取り消しという異例の行政処分を下しました。
これにより約2500台のトラックが5年間使用できなくなり、年間169億通もの郵便物の配送に大きな影響が予想されています。
この記事では、日本郵便に一体何があったのか小学生でもわかるように解説しますね。
日本郵便の許可取り消し問題!一体何があったの?


今回の問題とは、日本郵便がトラックや車を運転するルールをちゃんと守っていなかったということです。
主の問題は
1. 点呼(てんこ)をしていなかった
- 運転手が仕事を始める前と終わった後に、**安全のためのチェック(点呼)**をしないといけないルールがあります。
- 「今日は体調は大丈夫?」「お酒飲んでない?」などの確認です。
- でも、日本郵便ではこの点呼をちゃんとやっていなかった場所がたくさんありました。
2. 運転手の記録や管理がずさん(いいかげん)
- 何時間運転したか、休憩はとってるか、そういう記録をつけないといけません。
- でも、その管理がきちんとできていなかったということです。
どうしてこれがダメなの?
これらを守らないと、運転手が疲れたまま運転したり、お酒が残っている状態で運転したりする危険があります。
つまり、事故を起こすリスクが高くなるんです。
❌点呼をしないと…
- ねむい人が運転して事故!
- 体調が悪い人が無理して運転してケガ!
- お酒が残ってたら、ふらふら運転!
つまり…
→ 人をケガさせたり、自分が死んじゃうこともあるんです!
だから処分されるの?



はい、その通りです。
- 「トラック使うのを止めなさい(=車両使用停止)」
- 「会社として反省しなさい(=処分)」



という罰を出すことにしたのです。
「点呼」ってなに?



「点呼(てんこ)」というのは、運転手さんが車に乗る前と、仕事が終わった後に、体調や安全のことをチェックすることです。
たとえばこんな感じ👇
出発前の点呼:
- 「今日、ねむくない?」
- 「頭が痛いとか、体の調子は大丈夫?」
- 「お酒を飲んでない?」
- 「運転免許証はちゃんと持ってる?」
帰ってきたときの点呼:
- 「事故はなかった?」
- 「車に変なところなかった?」
- 「疲れてない?」
日本郵便の許可取り消しで配達はどうなる?


報道によると、日本郵便の運送業許可の取り消しは2025年6月25日からです。
処分対象となる車両は、一般貨物運送業の審査が必要の2500台です。
その代替として、
日本郵便はトラックが使用できない代替策として、57%をヤマト運輸や佐川急便、西濃運輸など他社の物流会社に集荷などを委託する方針だ。
処分対象外の車両もあります。
日本郵便は、小さい荷物をはこぶための軽い車(けいバン)を3万2,000台くらいもっています。
この車は、**かんたんな書類を出すだけで使えるルール(とどけ出せい)**で、国の特別な許可は必要ありません。
ややこしい話ですが、
まとめると、
処分対象の車両が25,000台(この穴埋めは、他の運送会社に委託)
残りの処分対象外の約32,000台が配達業務に使われるということです。
日本郵便の許可取り消しで身近なゆうパックはどうなるの?





日本郵便は「ゆうパックが廃止されたり、配送不能になることはない」と発表しています。
なぜななら、個人宅への配達を行う軽トラックや軽バン(約3万2,000台)は今回の処分対象外で、集配やラストワンマイルの配送は継続されます。
- 許可取り消しの対象は、郵便局間や拠点間の幹線輸送を担っていた約2,500台のトラック・バンです。
- これらの車両は今後5年間、自社運行できなくなり、幹線輸送は外部の運送会社への委託や自社の軽貨物車での代替に切り替わります。



身近なゆうパックは、今まで通り配達されるということですね。



ただ、配達が今までより、遅くなったり、配達料金の値上げの可能性もあるかもしれませんね。



それは、少し心配ですね。